Googleの再再々挑戦「Google+」


一部、界隈で話題になっている「Google+ (グーグルプラス)」。Googleの新しいSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)だ。 以前から「Google Me」と噂されていた新サービスが G...

Posted by  on

Googleの再再々挑戦「Google+」

スクリーンショット(2011-07-10 6.09.07).png

一部、界隈で話題になっている「Google+ (グーグルプラス)」。Googleの新しいSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)だ。

以前から「Google Me」と噂されていた新サービスが Google+ として6/28(米国時間6/27)に登場した。

私は7/1から参加してみている。個人的には2004年くらいからソーシャルネットワーキングサービスに参加しているが、その時から様々なサービスに招待をして頂いてる方から招待をして頂いた。そして、Google+ の中に入ってみると、やはりサービスの初期に見かけたような顔ぶれだったりするので面白い。

その後、招待されてもアクセスが多すぎて入れないという状況だったようだ。招待しても使えないという人も多かった。しかし、昨日くらいから少し解消されているらしい。招待状というのも私のページに出てきているので、興味のある方は連絡ください。

invite_google_plus.png

Google+ のプロフィールのURLは長ったらしいのだが、オフォシャルではないが、URLを短縮してくれるサービス「Google Plus Nick」も登場している、私のプロフィールページは以下。Google Buzzがあるので、いまのところ自分のサークル限定で投稿は公開している。

http://gplus.to/potaufeu

GoogleのSNSはFacebookより早かった

GoogleのSNSへの取り組みは始めてではない。最初にリリースしたのは開発した社員の名前を取った「orkut(オーカット)」。じつは、Facebookよりも早くリリースしている。現在でもサービスは続けているが、ユーザーの半数以上はブラジル人で占めている。少し前まではインド人も多かったが、Facebookに取られてしまっている。

orkutは、Googleの20%ルールから生まれたサービスであるため、全社的な取り組みではない。一社員の取り組みを正式採用したものだ。あまり、本気の取り組みだったとはいえない。

ただ、いまでも微妙にリニューアルしており、MySpace風だった見た目から(MySpaceも結構、変わってますが)、少しは洗練されたり、Google talkのウィンドウがあったり、アプリなんてものもあったり、なんかバッジをもらえたり。
orkut.png

とはいえ、すでに英語圏ではFacebookに大きく遅れをとり、逆転は到底見込めない。


Twitterの登場で垣間見える焦り

恐らく、SNSに対してはそれほど本気ではなかっただろうGoogleだが、Twitterの登場で気にせざる得なくなってきたのではないだろうか。Twitterの対抗馬といわれていたフィンランド産のミニブログ Jaiku を2007年に買収している。Twitterを買収するという話もあったので驚いた。

Twitterよりもデザインがよく、気に入っていたのだが、Googleに買収されてからパッとしなくなった。その後、Google Buzzをリリースしているが、こちらもあまり流行らない。この辺から、GoogleのSNSに対する弱さが大きく言われるようになる。

Twitterの持ち込んだ、リアルタイムウェブの流れに対して、一方のFacebookは上手く取り込んだ。

JaikuがTwitterより勝っていたのは、デザインだけではなく、他のサービスのフィードなどを自由に取り込めるところだった。自分のブログやTwitter、Flickr、なんでも取り込めた。その時点ではTwitterよりやりやすかった。しかし、Googleに買収され、使いづらくなり、次に好んで使っていたのはFriendFeedだった。

2008年に登場したFriendFeedは、その年に注目されていたが、Facebookはmini-feed(いまのニュースフィード)に同様の機能を追加し始め、翌年にはFriendFeedを買収してしまった。FriendFeedは、いまも存在するが、「いいね!」などはFriendFeedにあった概念だ。その後、ニュースフィードはFriendFeedの要素を上手く取り入れ、リアルタイムウェブに上手く対応していた。


Googleのリアルタイムウェブへの迷走

エンジニア集団の集まりらしく、Googleは画期的なサービスをリリースし、リアルタイムウェブに乗っていこうとした。Google Waveだ。なんと、すでに開発は終了している。

実際、内容としては面白いものはあった。掲示板のようだが、相手がタイプしているとリアルタイムでタイプの様子が分かったり、Wikiのように投稿が編集できたり、編集途中も保存されて後から復元できたりと、コラボレーションで作業するには良いツールだと思ったが、何より重かった。Twitterなどのシンプルさを際立たせる結果になった気もする。

そして、2010年、開発を中止するとの発表。

同じ頃、Facebookにアクセス数や滞在時間を抜かれるなどのニュースもあり、人材もFacebookへ流れ始めた。Googleとしては、Facebookへの対応策が急務になってきた。リソースを集中させるために Google Wave を中止したのかもしれない。

迷走の果てに、+1ボタン

Google Waveのリリース後、Google Waveを止める前の2010年2月にGoogle Buzzというサービスもリリースしている。Twitterに似たものだが、Gmailのユーザーに対してという形でサービスをリリースした。そのせいか、なんともGmailのおまけ程度のものにしか見えず、私も含め、Twitterのフィードを流しているだけていう人が多い。TwitterやFacebookに対抗できるようなものにはまったく見えない。

Gmailにログインしているときに目は付くが、それだけのものだった。私のようにブラウザからGmailをあまり使わないものにとっては、目に付く機会すらない。なんとも利用の仕方が見えない。

そして、2011年、Googleの「いいね!」ボタン、「Google +1(プラスワン)」を発表した。まずは、検索結果に組み込み、次にサイトに貼れるようにし。

いま思えば、Google+ があるからこそのボタンだったのだろうと思う。この+1ボタンだけじゃ弱かったからだ。たぶん、Google+ も同時期にリリースしたかったのだろうが、先に+1ボタンだけのリリースになったんだろう。Google+ に組み込まれている様子を見て、いまの状態でやっと出そろった感じだ。


Googleの本気が見える Google+

orkut、Jaikuの買収、Google Wave、Google Buzz とだんだんとパッとしなくなっているGoogleのSNS、リアルタイムウェブへの取り組み。正直なところ、Google+ のニュースを見ても期待は低かった。やや懐疑的にならざる得ない。

ところが、デザインを見るとちょっと惹かれる。

Levyは、Emerald Sea(今のGoogle+)の開発において、HertzfeldはGoogle入社以来初めて、「その創造的筋肉を屈伸する」自由を与えられた。伝統的にGoogleのCEO、共同ファウダー、Larry Pageは、製品のスピードに対する強迫観念から、デザインを重視することに反対してきたが、Hertzfeldの仕事は承認した。「Appleの復活が少しは影響したのかもしれない」とHertzfeldがLevyに語った。

なんと、インターフェース設計の中心には、Macの開発チームだった方が担当し、いままでのGoogle製品とは違うプロセスで作られているという。一気に興味が湧いたので招待をしてもらったわけだ。「サークル」の機能など、機能としてはFacebookにもあるようなものだが、まったく使い勝手が違って面白い。

Google Buzzは Gmail に組み込んでいたサービスだったが、今回はほとんどのGoogle製品の上部ナビゲーションを統一し、すべてに連動させようとしているようだ。なんらかの形でGoogle製品を使っている人は多いと思う。その全ての人を取り込もうとしているのが分かる。

まだ、Google Buzzをどうするか、今後予定しているという企業アカウントをどうするか、ネットワーク外からのアクセスをどうするか、いろいろ課題はあるだろうが、デザインやインターフェース、とりあえず始めてみようというものではなく、最初から他言語化して主要製品に組み込んでいく様子など、これまでにない本気を感じる。Facebookに対抗するにはここが正念場ということだろうか。

Circle Hackのような、Facebookに「サークル」を取り入れるサービスが出てきたり、Facebookもビデオ電話を発表したりと、Facebook側も動きがありそうだ、今後両者がどう動くのかが興味深い。

とりあえず、出だしは好調ではないだろうか。



Posted On
Last Updated On
  • Podcastで聴く
  • Google Podcasts
  • Listen to Stitcher