電子書籍に繋がった


最近、電子書籍を作っている。 といっても、手元にある書籍や雑誌を裁断し、スキャンしてPDF化する「自炊」に勤しむわけではなく、AppleがiBooksで採用した ePub形式でも電子書籍づくりだ。 運...

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電子書籍に繋がった

最近、電子書籍を作っている。
といっても、手元にある書籍や雑誌を裁断し、スキャンしてPDF化する「自炊」に勤しむわけではなく、AppleがiBooksで採用した ePub形式でも電子書籍づくりだ。

運良く、いち早くePubをポッドキャストで配信出来ることを発見し、これまた運良くスポンサーもついて、ePubをポッドキャストするコンテンツも世に出すことができた。([ポ] 電子ブックを配信 - ...My cup of tea...

この公開したカトキチさんのレシピ本、評判は悪くなく、驚いてくれたり気に入ってくれたりのコメントを目にすると、もう嬉しくてしょうがない今日この頃。

ふと、ポッドキャストの時に感じた、自分の人生がここに繋がっている感に不思議な高揚感である。

パズルのピースが埋まっていく

もともとはネットと縁遠い世界で仕事をしており、驚異を感じて調べ始めたのがインターネットとの付き合いの始まり。ところが、本来の新しいもの好きと好奇心が勝ってしまい、様々なネットサービスを早くから手を出し、遊んでいるうちに今に至っている。

生まれてこのかた、大きな目標があったわけではなく、成り行きに任せていきながらも興味のあることは取り敢えず乗っかるというスタンスだったので、広く浅くいろんなことをやってきた。それは、回り道のようでもあった。しかし、それが全部「繋がっている」と感じたのがポッドキャストだった。

何ができるか分からず、隅の方から当てはまるものを当てはめていって、ようやく何ができるか見えてきたジクソーパズルのように、ここに向かっていたのかとさえ感じるようなものだった。パズルが完成しそうだと高揚する自分がいた。

それが、ポッドキャストだったのだが、そこで終わっていなかったようだ。それが、電子書籍にまで繋がっていた。もう、この先も何処に行くのか楽しみで仕方がない。そんな浮き足立った今日この頃である。

全体像が見えず、悩みながら埋めていっていたパズルに目的が見えてパズルを埋めるスピードが加速していく。

ポッドキャストを始めるまで


ポッドキャストを始めたきっかけも何となくだった。目的があったわけではない。偶然からだ。

もともと、奥さんがブログに音声を乗っける方法を聞いてきた。5年落ちくらいのわが家のMacで出来るものかと。そんなきっかけで調べ、なんとか出来そうだと。このソフトを使って、このサイトから配信すればいけると。お膳立てをしたのがきっかけ。

自分は(ここで)ブログをやっていたので、特別に音声でやる必要性もなんにもない。ブログで十分。ラジオDJとかにも憧れとかないし、喋る必要はない。ところが、お膳立てをしたのに奥さんが始めない。聞いてみると、自分の声を晒すのが、やっぱり嫌だと。

せっかく調べたのに。テスト配信もしてみて、もう始めるだけなのに。せっかく買ったクルマ。誰も乗らないんならオレが乗るか。そんな始まりだった。

ポッドキャストに繋がっていた

せっかく調べたんだから勿体無い。というエコな精神で始めたポッドキャストだったのだが、すぐにテキストブログよりも性にあっていたらしく、ポッドキャストが中心になっていった。

はじめの頃から、テキストのブログには出来ないことは何だろう、と音楽を流していたおかげで、海外からも聞いてくれている人がいる。ポッドキャストの父と呼ばれるアダム・カリーのサイトで紹介されたり、米iTunesStoreで初めてポッドキャストのディレクトリが出来たときに、何故か登録されており、日本語を喋るポッドキャストとしては唯一だったこともあり、そこから人生は変わっていった。

このとき、今までのやってきたことがポッドキャストに繋がっていると感じたのは次のようなこと。


・自分の声
学生時代にバンドのヴォーカルなんかもやってデモテープを作ったりしてたんで、自分の声に感じる違和感は克服済み。

・編集作業
学生の時はアナログのMTRでデモテープを作っていたが、ポッドキャストの編集作業もデジタルとはいえ、基本は一緒なので難しくない。

・流す音楽
学生時代の音楽サークルの後輩から調達出来た。(もう活動停止しちゃったけど)

・ネタ
以前に、毎日Web日記を書くということをしていたので、ネタを探すのは苦にならない。

・人前で喋ること
営業職だったんで、なんとでもなる。

・一人喋り
内向的な少年だったので、一人喋りウェルカム。

・ポッドキャストの仕組みとか
ブログも2003年4月と早くからやっていたので、ブログとかRSSとか理解出来てる。


などと、そんな感じで性にあってたので配信し続けていたら、これがきっかけで転職したりアップルストアでイベントやったり、大阪や東京に講師で行ったり、書籍に掲載されたり、日本国内だけではなく海外も含め交友が増えたりと、ほんとに人生を変えてくれた。このころから人生が楽しくなっている。それは、いまも続いていたりする。

そして、電子書籍

アップルストア名古屋栄で毎月行ってるイベント「Podcasting Night」。5月に、発売直前のiPadを取り上げた際に、iPadでの電子書籍の話になったりした。

その前から、アップルが iBooks で採用した ePub形式について、調べたら自分でも作れることが分かり、そんな話をしつつ、帰りの電車でふと気になったのは、もしかしたらePubはポッドキャスト配信出来るんじゃないかということ。

帰ってすぐに実験をし、ポッドキャスト配信に成功してしまい、そこから先日の電子ブックを配信に繋がる。

この、電子書籍とポッドキャストの組み合わせ。ポッドキャストのイベントを定期的にやりながら自分も配信し続けていたため、ポッドキャストのことを考える機会が多いということもあるが、もう一つ、もともとポッドキャストとePubの電子書籍に似ているものを感じていた。

YouTubeやTwitter、Ustreamのようにどこかが提供する「サービス」ではないということだ。

電子書籍もポッドキャストのように、近いうちに個人が自由につくれるものになると感じたが、ポータルサイトのようなものは出来るだろうが、特定の企業が提供する「サービス」にはならず、いろんなところからいろんな形で出てくるはずだと。その中で、ポータルサイトがいくつか生まれ、淘汰されていく。

従って、ポッドキャストのようにどこか特定のところが大儲けするような仕組みにはならず、ゆっくりと確実に浸透していくのではないかと思った。着実にインフラのように広がっていくと。

けど、どのような形で流通していくのかが、ちょっとイメージしにくいなと思ったときに、ポッドキャストのように配信出来ればいいのにと思ったのがきっかけ、その時、iPadとの同期の仕方に少し違和感を感じていたのだ。

i文庫HDやGoodreader、またはアップルで作っているiWork製品さえも、同期するときにはiPadなどを繋いで、同期のアプリケーションパネルから追加する必要がある。しかし、ePubはiTunesのライブラリに放り込んでおけば、繋いだときに同期してくれるという。

試しに、ePubを作ってみてiTunesに入れてみる。音楽やオーディオブックのようにライブラリに入る。「ブック」という項目で。アイコンはPDFと似ている。

試しに、ポッドキャストで配信してみる。iTunesに見事で受信。ちゃんと「ブック」に入ってくる。これを、iPadと繋ぐと同期できる、はず。iPadを予約してなかったが、試してみたい。

結局、iPadを初日に入手し、試す。見事に同期。テストで埋め込んでいたファイルもiPadで見れた。iPadを買って、iBooksを開いたらそのテストのファイルが入っていたけどどうして?というポッドキャストのリスナーからの連絡もある。数人から。

本当に、iPadに向けたポッドキャスト配信が出来てる。

電子書籍に繋がった

そして、iPhoneが iOS 4 になって試したが、ちゃんとiPhoneにもポッドキャストされる。iPhone 3Gでも大丈夫だし、新しい iPod touchでも大丈夫のようだ。

ePubとポッドキャストを結び付けてる人がなかなか見つけれず、アップルのポッドキャスト仕様にも載っていないため、半信半疑だったりしたのでが、逆に常にポッドキャストのことを考える機会があり、今も継続してポッドキャスト配信をしているからこそ気づけたのかなと思っており、ポッドキャストの時のように、ここに繋がっていたのかという感覚が再びである。

感じている繋がりは次のようなこと。


・ポッドキャスト配信をする仕組み
なにより、ここまでポッドキャストにのめり込んでいるからだろう。

・ePubの作成
ポッドキャストのおかげで転職し、ウェブ制作をしてるから作れた。

・ePubをポッドキャスト形式にする
これもウェブ制作でCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を扱っているから簡単。

・スポンサー探し
ツイッターのおかげとしか言えない。ツイッターも早かったしね始めたの。

・電子書籍について
ポッドキャスト繋がりの方と、少し前から話していたし。

・紙媒体について
もともと、新聞や雑誌の広告枠を売っていた仕事だったので、紙媒体についても実は分かっていたりする。それに、広告媒体になるとぜんぜん理解できている。

・電子書籍のビジネスモデルとか
ポッドキャストもできるし、音楽に近いことが出来ると理解できる。音楽はね、やっぱりポッドキャストでいろいろ考えさせられているから。


ということで、一見、関係ないようなポッドキャストと電子書籍は、自分の中では違和感なく繋がってきており、昔の紙媒体を扱っていた経験からビジネスについてもいろいろ思うところはある。まだまだ、どうなるか分からない部分もあるが、いろいろ考えてみたい。せっかく、繋がってきているし。



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