音楽ではなく体験を売る artistShare


MP3 (28:56 | 20MB) 録音は少し前だったんですけどね・・・。 9月5日(土)19:00〜20:00 に、アップルストア名古屋栄にてワークショップを行う予定です。 詳細の打合せはこれか...

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音楽ではなく体験を売る artistShare


MP3 (28:56 | 20MB)


録音は少し前だったんですけどね・・・。

9月5日(土)19:00〜20:00 に、アップルストア名古屋栄にてワークショップを行う予定です。
詳細の打合せはこれからなのですが、ポッドキャストのことの他に、Twitter なんかもちょっと取り上げたいと思っています。
あえて、Audacity での編集方法を取り上げようかとも思ってます。

Pod Music Street のほうで迷っていることがあります。
現状、登録頂く楽曲は1アーティスト3曲までとしているのですが、この制限を取ろうかどうかを迷ってます。サーバ容量の問題だけなのですが、いろいろご意見を頂くと助かります。

今回は、FriendFeedのほうで、前々回のポッドキャストについてコメントをもらったので、脱線をしながらですが、そのフィードバックになってます。


Twitter のテーマソング

ここのところ、Pod Music Street の再開もしましたし、クリエイティブ・コモンズについて考えることがいろいろあります。
Twitter のテーマソングは、みなさん聴きましたでしょうか? 僕は1回は通して聴きましたが、なんとなく、公開前のやりとりなどをクリエイティブ・コモンズで公開するかもということもあったので、眺めてましたが、結局はクリエイティブ・コモンズじゃないですね。

ただ、アーティストやレーベルが理解しないままにクリエイティブ・コモンズを採用されるのも少し抵抗がありましたので、良かったのではないかと思います。たぶん、メリット・デメリットをちゃんと理解されてないと思いますから。

残念なのは、楽曲と歌詞が簡単にダウンロードできないようになっているところ。クリエイティブ・コモンズにしなくても、独自にライセンス条項などを明記して、ダウンロードくらいはできるようにしたら良かったのにと思いましたが。


楽曲を売るということ

前々回のポッドキャスト「音楽の販売がしたいのですが」の内容について、次のようなコメントを頂きました。
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OYAMA Hiroyasu
@pot_au_feu 先日のPodcastでの話題ですが、TaraChannelのmidunoさんが録音された素材を販売されてましたよね。楽曲や演奏の諸権利が問題にならないから、比較的簡単に販売できるって側面もあるのでしょうね。
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確かに、著作権の管理を管理団体に委託していたり、どっかのレーベルの所属アーティストとして契約してたら難しいんですが、そう出なければ売ること自体は簡単にできるんじゃないかと思います。

ただ、普通に売るだけじゃダメだなぁと思ってます。
普通に売るだけだと、売り方とかプロモーションとかをちゃんとやらないと、手間の割に報われないんじゃないかと思うんです。この辺をまともにやると、すごい労力ですが、それを個々のアーティストに任せるのは酷だと思っていて、アーティストは創作活動に専念できる環境になって欲しいなぁと思っています。

そのためにはウェブをどう活用するかもありますが、ウェブだけで考えてちゃぜんぜんダメですし、販売するサイトに登録したり用意するだけでは全然不足ですし、サイトを作るにしてもやはりある程度はまとまって、ボリュームを見せなくてはとも思います。すると、アーティストの方々に協力頂かなくちゃいけないし、あまり思いつきじゃできないなと。

マンデー満ちるさんが参加されてる artistShare は、1つの参考モデルとして、やってみたいなぁと。ユーザーとして出資して参加してみた体験としてもとっても良いプロジェクトだと思うんで。ただ、このままだとちょっと物足りない気もしなくはないのですが。

音楽の体験を売る

artistShare では、アーティストがアルバムを作る前に、プロジェクトとして発表され、出資者を募集する。プロジェクトへの参加者という形だが、様々な参加方法を用意して、アルバムを作る前に制作費を募るということができる。

どんな参加方法があるか。
アーティストによって、メニューや料金が違うのだが、日本語で用意しているマンデー満ちるさんの例をみてみる。

プロジェクト "Flow" の例。

アクティブNexus CD会員 (active mail order)が、アルバムが出来たときにCDを送ってくれるもので、参加費は18.95ドル。

CDは要らないからダウンロードだけで良いという場合は、アクティブNexusダウンロード会員 (active download)というものがあり、12.95ドル。

そのほかに、アルバムを手にするだけじゃなく、さらにアーティストにコミットし、出資したいという場合には、ブロンズ会員シルバー会員ゴールド会員といったもので、更に出資することもできる。それぞれ、500ドル、1,250ドル、2,500ドルといった感じだ。

もちろん、CD会員よりも特典があるのだが、例えばゴールド会員の場合、次のようなものがある。
・名前が入ったサイン入りの"Flow"限定盤CD(全10,000枚のNo.2〜6)を、CDブックレットにゴールド会員としてクレジットを入れたうえでお届けします。
・名前入りの手書きによるお礼のレター
・リリース前に曲をダウンロード
・"Flow"が完成するまでは、アルバム"Routes"からのかっこいいリミックス5曲と未発表のオリジナル作品1曲が入ったEP "Alternate Routes"
・私と母がサインして会員の方のお名前を入れたシングル"Hope"を差し上げます。
・このプラン限定の"Flow"の歌詞をまとめた手書きの本(お名前入り)
・プロジェクト期間中のショットとアートワークから選りすぐった写真を集めたお名前入りの写真集
・"Flow"のコンセプトをインスパイアするきっかけとなった"One World One Voice"のCDと、スペシャル・ブログによる解説。
・私が隠し持っていた過去のライブ音源(2つあるかもしれません!)
・日本で2006年7月に発売されたライブDVD "Routes Live in Japan"
・ラジオのインタビュー(ストリーミング・オーディオ)
・プロジェクト期間中のお好きなライブ1回分のペア用V.I.P.パス(ご本人を含む2名様有効。事前にご連絡ください)。


おっと、シリアルナンバーがNo.2〜6でした。もう1個上のプランがありました。
エグゼクティブ・プロデューサー会員で7,500ドル。
ゴールド会員以上に、さらに特別な特典があります。
・レコーディングかミキシング中に1日と、マスタリング中に1日の計2日間スタジオに来て、作業を実際に見ていただけます。
・アルバムが完成したら、お名前が入ったサイン入りの"Flow"限定盤CD(全10,000枚のNo.1)を、CDブックレットとジャケットの裏にエグゼクティブ・プロデューサー会員としてクレジットを入れたうえでお届けします。
・"Flow"のカバー・アートワークで使用する林ナツコさん(Okustan)手作りの世界に1つしかないジュエリー
・ "Flow"のリリース記念ライブにスペシャル・ゲストとしてご招待。さらに、プロジェクト期間中の全ライブへのV.I.P.パス(ご本人を含む2名様有効。事前にご連絡ください)。

ただ、CDを買うだけじゃなく、ファンであったらたまらないないようだし、ここまでくると、まさにパトロンといった感じ。アーティストによっては、ジャケットにアーティストと一緒に肩を組んで写真が載ったりします。たまらないですね。

まあ、ここまでお金を出す人は一部の人でしょうが、通常のCDを買うプログラムでも十分です。18.95ドルと、CDを買うとしてもそれほど高いわけじゃないのですが、参加すると、ウェルカム・ビデオがあったり、制作過程の模様をデモ音源やビデオによる進捗の報告、写真とともに歌詞のアイデアなどが届けられたりします。
さらに、CDで送られてくる全曲を先にダウンロードできたり、ライブ音源をダウンロードできたりと、ただCDを送ってもらえるつもりでいたらおまけがいっぱい。こっちが心配しちゃうくらいの充実ぶりで、アーティストからただCDを買うという繋がりではなく、より応援している気持ちやアルバム作りに参加しているような体験を味わえます。

どうせなら、このような体験をできるような場を作りたいなと思ってますが、それは仕組みだけの話じゃなく、ユーザー側にもそのような土壌は必要だし、なによりアーティストの協力が必須。研究しながらおいおい、考えていきたいと思います。

最後に、2005年の記事ですが、artistShareの社長であるブライアン・カメリオのコメントを紹介します。

『商品』の対極に位置する『体験』が私たちの目指すもの。ここartistShareは『アート』をアーティストのもとに取り返すことをゴールとする。ここでの活動はそうした考え方を本当に実り多い成果としてファンの皆さんに実感してもらえる場となる。アーティストを愛するファンが、アーティストとともに『体験』を共有する場がartistSHareなのだ。

アーティストにとって嬉しいのは、レコード会社やマーケットから経済的に独立して自由に活動できる点だ。しかも、その活動を心から楽しんでくれる「ファン」と一緒になり、長期間にわたってプロジェクトを進めることができる。アーティストにとって、これはやりがいのある場所であり、発表のチャネルだ。



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