Podsafeの利用規約(mF247の場合)


あまり耳慣れない言葉かもしれないが "Podsafe(ポッドセーフ)"という言葉がある。 簡単に言ってしまえばポッドキャストで流していいよ、という楽曲のこと。このPodsafeの楽曲を多く集めているのはpodsafe music networkというサイトだろう。Podsafeという言葉を広めることにも一躍かっている。 Pod Music Streetでも、このPodsafeを集めることが目的であったが、独自のライセンスは作らず、解釈によってPodsafeと捉えることができるCreative Commonsのライセンスを利用した。 国内ではこのPodsafeを集めているところは少ないのだが、mF247というサイトにも、それほど多くはないがpodsafeの楽曲を見つけることができる。 ただ、mF247のPodsafeの利用規約には納得できない部分がある。  mail@mycupoftea.cc 1. ONEDAY / SNOOP 2. Time I Go / Whitney Steele

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Podsafeの利用規約(mF247の場合)

[mp3:http://potaufeu.up.seesaa.net/feb22C2007.mp3]
MP3 link (18:22 | 12.7MB)

あまり耳慣れない言葉かもしれないが "Podsafe(ポッドセーフ)"という言葉がある。

簡単に言ってしまえばポッドキャストで流していいよ、という楽曲のこと。このPodsafeの楽曲を多く集めているのはpodsafe music networkというサイトだろう。Podsafeという言葉を広めることにも一躍かっている。

Pod Music Streetでも、このPodsafeを集めることが目的であったが、独自のライセンスは作らず、解釈によってPodsafeと捉えることができるCreative Commonsのライセンスを利用した。

国内ではこのPodsafeを集めているところは少ないのだが、mF247というサイトにも、それほど多くはないがpodsafeの楽曲を見つけることができる。

ただ、mF247のPodsafeの利用規約には納得できない部分がある。

前々から、mF247がPodsafeの楽曲を扱っているのは知っていた。すべての曲ではないのだが、アーティストが望んだときにはPodsafeであることが表記されるようになっている。

僕はPodcastで毎回、曲を流している。かれこれ、延べでは500曲以上は紹介しているんじゃないだろうか。はっきり言って、Podcastで流して良い曲を集めるのは苦労をする。そんなこともあり、Pod Music Streetを作ったという経緯はあるが、mF247のサイトからは使ったことがない。

確かに、mF247のサイトにはPodsafeの曲は多くはない。けれども、今回も流しているSNOOPさんなどもmF247の中でPodsafeとしており、良い曲があったりする。

本当はmF247でPodsafeとしているのだから、いちいち許諾をとらずともPodcastで流せるはずなのだが、わざわざSNOOPさんに許可をとり流している。

というのは、mF247のPodsafeの規約に納得がいかないから。何が気に食わないのかというと、そのPodsafeの規約が紛らわしいからだ。


Podsafeの曲を利用するときの利用規約は5つある。

mF247でPodsafe指定を行った作品は、以下の条件に従うPodsafe指定作品利用者(以下、利用者)に対してのみ、mF247上でPodsafe指定された作品の利用許諾が与えられます。


その1つ目に、クリエイティブ・コモンズライセンスの「帰属 - 非営利 - 派生禁止 2.1 日本」を遵守することとしている。(いまは「表示 - 非営利 - 派生禁止」に変わってるんですけどね)

(1)Podcastingでの利用については、CC(クリエイティブ・コモンズライセンス)の「帰属 - 非営利 - 派生禁止 2.1 日本」を遵守することとします。
http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.1/jp/

クリエイティブ・コモンズなんだ、それなら利用しやすいな。と思ったのだが、残りの項目をよくよく読んでみると。これはクリエイティブ・コモンズの名を出しているが似て非なるもの。まったく違う独自のライセンスのようだ。まぎらわしい。

(2)利用形態は「Podcasting」に限定します。
これは、Podsafe Music Network もそうだった気がするし、限定することでアーティストが利用しやすくなるんだったら、まあ良いだろう。
(3)利用者は、mF247の「メンバー登録」、「Podcasting利用者登録」を行い、当該利用作品の詳細ページ(「作品(楽曲)データ」ページ)に自身が制作した番組タイトルと番組URLリンクを掲載することとします。
メンバー登録を必須とするのは仕方ないとして、作品ページへのレポートも必須なのか。Pod Music Network もレポート機能はあるが必須とはしてないのに・・・。まあ、面倒だがこれも許容範囲だ。次からが少しおかしくなってくる。
(4)(3)で掲載された番組での利用が(1)の規定を守っていないと判断された場合、アーティスト、もしくはmF247事務局が「作品(楽曲)データ」ページの掲載情報を無断で削除する場合があります。
誰かが利用規約を違反して楽曲を使っていた場合、楽曲ページから利用ポッドキャストのページを強制削除する場合がある・・・・。 一見はもっともそうだが、これってアーティストにとっては不正に楽曲を使われている事実は変わっていない。これって、うちは関係ないですよーって逃げてるようにしか見えないのだが。あとは、アーティストで対応してくれって。
(5)アーティストの判断でPodsafe指定が解除された場合、当該作品利用者に対して、利用停止を促すメールが送信されますので、連絡を受けた利用者は直ちに利用を停止することとします。
一番おかしいのはこれだ。(1)のクリエイティブ・コモンズのライセンスと矛盾している。途中でライセンスを取りやめた場合、作品の利用を停止しろという。

正直、ポッドキャストの番組に組み込んで使用した楽曲を利用停止にするって、すごい面倒ですよね。僕のように、編集前の音声などを保存していない人にとっては、1曲を利用停止にするということは、そのとき喋った内容や、一緒に紹介した他の楽曲も取り下げなきゃならない。(経験済み)

これって、じつに変な話だ。

そこで、(1)のクリエイティブ・コモンズライセンスはそのへんを考慮している。ライセンス文を読み、条件に従って使用した場合、それは正式にアーティストと利用者の間で契約が交わされたということになる。その契約は、クリエイティブ・コモンズライセンスでの提供を止めたあとも、契約自体は有効なのだ。

つまり、途中でクリエイティブ・コモンズライセンスを止めても、過去に利用しているものは使い続けても構わないのだ。クリエイティブ・コモンズライセンスの利用許諾条項の第7条を見てみよう。

第7条 終了
a,この利用許諾は、あなたがこの利用許諾の条項に違反すると自動的に終了する。しかし、本作品又は編集著作物等をあなたからこの利用許諾に基づき受領した第三者に対しては、その受領者がこの利用許諾を遵守している限り、この利用許諾は終了しない。第1条、第2条、第4条から第9条は、この利用許諾が終了してもなお有効に存続する。

b,上記aに定める場合を除き、この利用許諾に基づくライセンスは、本作品に含まれる著作権法上の権利が存続するかぎり継続する。

c,許諾者は、上記aおよびbに関わらず、いつでも、本作品をこの利用許諾に基づいて頒布することを将来に向かって中止することができる。ただし、許諾者がこの利用許諾に基づく頒布を将来に向かって中止した場合でも、この利用許諾に基づいてすでに本作品を受領した利用者に対しては、この利用許諾に基づいて過去及び将来に与えられるいかなるライセンスも終了することはない。また、上記によって終了しない限り、この利用許諾は、全面的に有効なものとして継続する。


とくに c を見てもらえば分かるが、クリエイティブ・コモンズではアーティストが作品の頒布を中止してもこの作品を利用許諾に基づいてすでに本作品を受領した(ダウンロードした)者が、過去および将来に与えられるライセンスも終了することはない。とある。

ここが、クリエイティブ・コモンズライセンスの利用しやすい点でもある。そうしないと、気付かないうちにライセンスを取り下げられていたら、自分が知らないうちに著作権違反をしていたなんてトラブルになりかねない。

しかし、mF247はクリエイティブ・コモンズライセンスを利用している形をとりながら、ここを真っ向から否定している。この矛盾は大きい。ライセンスをまったく違うものにしている。

さらに、「アーティストの判断でPodsafe指定が解除された場合」としながら、その前にアーティストがPodsafeで公開するにあたっての規定に、

(3)Podsafe指定作品がnRの終了をむかえた場合、自動的にPodsafeの指定は解除となります。
(4)Podsafe指定作品を有料nRした場合、自動的にPodsafeの指定は解除となります。
(5)Podsafe指定が解除されると作品利用者に対して、使用停止を促すメールが送信されます。

と、mF247側の都合で勝手に解除され、利用者に利用停止のメールを送ることがあるという。

なんだかなぁ。

こうなると、アーティストが全面的にライセンスをコントロールできているとは言えない。いいじゃない、有料販売しながらPodsafeにしたって。実際、海外ではそんな人たくさんいるんだから。

そこで、mF247の事務局へメールをした。
クリエイティブ・コモンズライセンスを利用しているように書いていながら、まったく違うライセンスになっている。クリエイティブ・コモンズライセンスのつもりで利用したらかなり問題になりそう。
だから、誤解を招かないために、クリエイティブ・コモンズライセンスを持ち出さず、同様の内容で構わないから独自のライセンス文を使ったらどうかと。

昨年の9/15に送ったようだが、その返事はすぐに来た。その日のうちにだったかな。
その返事は、mF247のライセンスはクリエイティブ・コモンズライセンスをベースに独自の条項を付け加えたものである。ただ、分かりづらく誤解を招く部分があるため記載内容についても、検討を加えているところだと。

5ヶ月くらい前の話だが、まだ検討を加えているようだ。

その対応によっては、ぜひ利用させてもらおうと思ったのだが、変わる気配はない。クリエイティブ・コモンズライセンスに独自に条件を加えるのは構わない。Podsafe Music Network もそのような形だった気がする。Podsafeに限定すること。サイトへのリンク。それに、番組の中でPodsafe Music Network の宣伝のフレーズを言うこと(これは実質はみんなやっていないし、そんなに厳密じゃなく、半分シャレか)。

ただ、mF247の追加した利用規約条項にはクリエイティブ・コモンズと完全に矛盾する部分がある。それはどうなのか。

ということで、個人的にはmF247でPodsafeとなっていても、アーティストに直接確認しないと怖くて使えないというのが本音だ。

なんだかねぇ。クリエイティブ・コモンズってアーティストと利用者がフラットな関係で、お互いに不利なことがないような形で作品を共有しようって動き。それを企業の都合でねじ曲げられて利用されるのはどうよ、などと思う今日この頃。



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